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海洋散骨におけるルール、業者の選び方

2022.04.01 レポート

費用の面や、お墓に関する問題の解消になることから選ぶ人が増えている海洋散骨ですが、わざわざ業者に依頼したりしなくても、自分で海に撒いてもいいのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。

実際、海洋散骨自体は許可が必要なものではありませんが、自治体によってはルールが定められていることがあります。

ここでは、海洋散骨におけるルールや手続きについてご紹介していきたいと思います。

 

 

海洋散骨におけるルール

 

遺骨を粉砕し、海に撒くこと自体は個人でしようと思えばできることですよね。

しかし、多くの人が専門の業者に依頼している背景には、近隣住民や海産物への配慮があります。

日本では、遺骨をそのまま埋葬する場合、自治体の許可(埋葬許可証)が必要になっています。

そもそも、海は海産物をとったり海水浴を楽しんだりする場所でもあるので、どこでも遺骨を撒いていいわけではありません。

遺骨を撒いた場所あたりでとれた海産物を食べたり、そのあたりで海水浴はしたくありませんよね。そういった海産物への影響や風評被害を避けるためにも、自治体によっては散骨禁止のエリアを設定していたり、独自の条例を設けて許可が必要なところもあります。

こういったことを知らずに勝手に散骨してしまうと後々大きな問題になってしまうので、海洋散骨を希望する場合は経験豊富で条例や許可に関して知識のある専門業者に依頼することをおすすめします。

 

 

海洋散骨の手続き

 

自治体により、海洋散骨のルールが定められているところもあるとご説明しましたが、国による海洋散骨に関する法律自体はありません。

そのため、海洋散骨を行うこと自体に法的な手続きは必要ありませんが、業者に依頼する際は書類の提出を求められることがほとんどです。

また、一度はお墓に納骨しており、墓じまいなどでお墓から遺骨を取り出して海洋散骨を行う場合は、お墓から遺骨を取り出すための「改葬許可証」が必要になります。

業者から「埋葬許可証」を求められた場合は多くの場合、骨壺と共に桐箱に保管されていますが、万が一どこにも見当たらない場合は市区町村の役所にて再発行してもらうことができます。

 

 

海洋散骨の際に必要な書類

 

海洋散骨を行う際、業者から以下の書類のいずれかの提出を求められます。

・死亡届

・死亡診断書

・火葬許可証(埋葬許可証)

・海洋散骨を依頼する人の身分証明ができるもの(運転免許証や健康保険証)

・戸籍謄本

 

業者により提出が求められる書類が違う場合もあるので、依頼したい業者ではどのような書類が必要なのか、確認しておきましょう。

 

 

海洋散骨は信頼できる業者に依頼しましょう

 

海洋散骨は法律で定められていないことから様々な業者が参入していますが、中には自治体で定められたルールを順守していなかったり、説明が不十分で後から思いもよらぬ追加費用が発生したりする業者もいます。

特にルールが守られておらず、近隣住民や漁業関係者から苦情が入ってしまったら、せっかくの海洋散骨が台無しになってしまったり、辛い思い出になってしまいます。

そういったトラブルを起こさないためにも、まずいくつかの業者を検討してみましょう。

業者を選ぶ時のポイントとしては、ホームページの内容が分かりやすく、問い合わせに対しても丁寧な対応をしてくれるかどうかを見ましょう。

特に費用の面に関してや必要書類や手続きがどのようなものかを明確にしている業者を選ぶようにすると後々のトラブルを避けることができます。

故人の思いを尊重し、残された家族にとっても大切なセレモニーとなる海洋散骨を後悔のないように行うためにも、業者選びは慎重に行いましょう。

 


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