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海洋散骨とは...

2022.04.02 レポート

墓守問題や、墓じまいにかかる負担で頭を悩ませる方が多い中、新しい埋葬の形として注目されているのが“海洋散骨”です。

海洋散骨とは故人の遺骨(遺灰)を海に撒くことで、自然葬の一種でもあります。

残された家族にお墓の負担をかけたくないという方や、海が好きだったから海に撒いて欲しいという方など海洋散骨を選択する人が増えてきています。

今回はそんな海洋散骨の費用について詳しくご紹介していきたいと思います。

 

 

海洋散骨とは

冒頭でもお伝えした通り、海洋散骨とは故人の遺骨(遺灰)を海に撒くことで葬送する形のことを言います。

遺骨として形が綺麗に残っている場合は、細かく砕いて粉末状(粉骨)にしてから海に撒きます。

海洋散骨にするメリットとしては、

 

・お墓の購入、維持の費用や体力的負担がかからない

・海や自然が好きだった方の希望に添える

・残された家族は海に向かっていつでも供養ができる

 

などが挙げられます。

宗教的にこだわりがない方や、とにかく自分の埋葬のことで家族に負担をかけたくない、先祖代々のお墓を自分が生きているうちに墓じまいしてしまいたいという方にも選ばれています。

 

海洋散骨する時の方法には主に3つの方法があります。

①業者に散骨を委託する「委託散骨」

②他の散骨希望者と合同で散骨する「合同散骨」

③個人で船をチャーターして散骨する「個人散骨(チャーター散骨)」

 

それぞれの方法で費用が異なります。ひとつひとつを見ていきましょう。

 

①委託散骨

業者に散骨を委託する委託散骨では、ある程度散骨希望者が集まってから散骨を行います。費用は4万円から8万円程が相場と言われており、他の散骨方法に比べて最も費用が安いと言われています。ただし散骨の現場に家族が同行することができないので、きちんと埋葬してもらえたかどうかの不安が残ります。そういう方のために多くの業者が実施時の写真や散骨した場所の緯度、経度を記した「海洋散骨実施証明書」を発行しています。

 

②合同散骨

他の散骨希望者の遺族と共に散骨をする合同散骨の費用の相場は9万円から15万円と言われています。船のチャーター費用を他の遺族と分担しますが、散骨する時は他の希望者と場所をずらし、個人散骨に近い形で行われていることが多いです。ただし船に乗れる人数に限りがあるので、同行できる遺族の人数にも制限があります。

 

③個人散骨

個人で船をチャーターする個人散骨は、25万円から40万円程が相場と言われています。船の種類や、会食や音楽の生演奏などのオプションの追加によっては費用が50万円以上になるケースもあるようです。しんみりしたお葬式よりも、船で会食をしながら故人を偲んで皆で埋葬を見守って欲しいという希望がある方にとっては、通常の葬式費用よりもこの形の方が安く済む場合もあるかもしれません。

  

この他にも、遺骨を粉末状に粉砕する粉骨料金が1~2万円、散骨時に僧侶や牧師などを呼ぶ場合は別途お布施料がかかります。

 

 

トラブルを避けるために

葬式費用や、お墓の購入、維持費に比べると費用が安く、遺族の負担も少ないことから海洋散骨を選択した結果、金銭的なトラブルが起きてしまった事案も実際にあります。

特にトラブルとして挙げられるのが、追加料金の発生です。

全てが込みでの見積りと思っていたら、遺骨の粉砕費用が別だったり、船で沖の方まで行った所移動料金として追加料金を請求されたなど、思いもよらぬ追加料金の請求でトラブルとなってしまうことがあります。

こうしたトラブルを避けるためにも、費用についての説明は細かく確認し、見積書などの書類もきちんと確認した上で保管をしておきましょう。

疑問に思う点は納得するまでしっかりと質問し、追加料金がどのように設定されているか把握した上で正式に申し込みましょう。

沖縄「美ら海散骨」の全プランで追加料金が発生しないよう見積書の提出、疑問が残らないように納得のいくところまでお話をさせていただいております。


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