REPORT
石原慎太郎さん海へ還る 海洋散骨が選ばれる理由
2022年2月、89歳で天国に旅立たれた元東京都知事で作家の石原慎太郎さんが、ゆかりのある神奈川県葉山町沖で海洋葬(海洋散骨)が行われました。
石原慎太郎さんは生前から海への散骨を望んでいらして、海洋葬は弟でもある石原裕次郎さんを記念して建てられた通称「裕次郎灯台」近くの神奈川県葉山町沖で行われました。
上記の件は、ニュースでもおおきく取り上げられ話題となりました。
「供養」といえば、お墓を建てて供養したり、代々続くお墓で供養したりするのが一般的だと思います。
しかし、ここ最近では散骨という新たな形が誕生しており、その中でも「海洋散骨」という方法が今注目を集めています。
そこで今日は、海洋散骨とは具体的に何か、海洋散骨が選ばれる理由について解説しようと思います。
海洋散骨とは
「海洋散骨」は、自然葬の1つで故人様やペットなどのご遺骨を細かな粉末状にして海洋に撒く方法のことです。
故人の価値観や趣向、家庭の事情などにより海洋散骨を選ばれる方が増えており、「人が亡くなればお墓に入る」というこれまでの常識が変わりつつあります。
お墓に納骨しないので墓守の必要がなかったり、墓所の維持管理費がかからないなど多くのメリットがあります。
・海洋散骨が選ばれる理由
ここからは、海洋散骨が選ばれる理由について見ていきましょう。
①自然に還ることができる
元々、日本では古来から亡骸を火葬して山や海に撒き、自然に還すという考え方が主流でした。
自分の遺骨を大海原へ還してあげることで自然と一体化できると考える人もいます。
②経済的負担を減らす
お墓の場合は永代供養の利用料や管理費などのコストがかかりますが、海洋散骨ではお墓を購入する費用や維持費などを削減できます。
一般的なお墓は建てるのに土地の用意や墓石の購入費用などを合わせて200万円ほどのコストがかかるとされており、かなりの費用になります。一方で海洋散骨は大体お墓の10分の1の費用に抑えられるといわれています。
また少子化により子どもが1人の場合はそれだけその子どもへの負担が大きくなり、海洋散骨であれば費用をかけずにきれいな大自然の海に散骨できます。
③故人の希望
海洋散骨は、生前、海でスポーツをしたり釣りをしたりと海が大好きだった故人の希望に合わせてできる供養方法です。
本人の希望で海に還られるので喜んでいるでしょう。最後は笑顔で見送ってあげましょう。
まとめ
今日は、海に遺骨を撒く「海洋散骨」について解説しました。
供養=お墓という今までのスタンダードを変化させつつある海洋散骨ですが、これを選ばれる理由は家庭により様々です。
ぜひあなたも故人の希望を尊重したりして海洋散骨という選択肢を検討してみてください。