REPORT

海洋散骨で押さえておくべきマナーや注意点について

2022.05.25 レポート

お墓参りはやはり馴染みがあるでしょうし、なんとなくでもマナーや注意点を理解しているという方も多いでしょう。

ただ、海洋散骨というのはまだそこまで一般的な選択肢ではないため、マナーや注意点がわからず不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、改めて海洋散骨を選ぶ際に押さえておくべきマナーや注意点についてお話していきたいと思います。

 

・遺骨は粉骨する

 

まず海洋散骨では、遺骨を粉骨しなければいけません。

だいたい1mmから2mmほどの粉末状にする必要があるのです。

遺骨が遺骨であることがわからなくなるところまで粉骨して、ようやく海洋散骨ができます。

これは法的な問題をクリアするためでもありますし、環境や周囲への配慮でもあります。

遺骨の粉骨は違法ではないので、遺族の方がおこなうこともできます。

ただ、遺骨を粉末状にするのは思っている以上に手間も時間もかかります。

何よりもいざ粉骨するとなると、心理的な抵抗感を抱いてしまうという方も多いのです。

特別な事情がない限りは、粉骨は専門の業者に任せたほうがいいいでしょう。

美ら海散骨では粉骨のみのプランもご用意しております。

 

・散骨する場所はきちんと配慮する

 

海洋散骨という言葉だけでは、海ならどこでもいいと考えてしまう方もいるかもしれません。

ただ、海洋散骨ができない場所もありますし、きちんと配慮した上で散骨をおこなう必要があります。

基本的に海洋散骨は、海水浴場や観光地となっている海岸、漁場や養殖場の近くではできないものと考えておきましょう。

遺族の方にとっては大切な遺骨であっても、遊びに来ている方やそこで生活をしている方にとってはやはり抵抗感を抱いてしまうものです。

実際に、散骨を巡って地元の方とトラブルになってしまったというケースもあります。

散骨を禁止し、罰則まで設けている自治体もありますので、どこで海洋散骨をするかという部分には本当に注意しておきましょう。

仮に散骨ができる場所であっても、ドラマや映画などのように客船から散骨すると他の乗客の方とトラブルになってしまう可能性もあります。

海洋散骨は本当にいろいろなところへの配慮が求められるのです。

 

・散骨をする際は動きやすい平服にする

 

一般的な葬儀への参列では、喪服を着用するかと思います。

海洋散骨でも喪服を着用するものと思っている方も多いのですが、実は海洋散骨では動きやすい平服でお見送りすることがほとんどです。

やはり喪服を着た方が何人も船に乗っていると、遊びに来ている方も不安になってしまいます。

また、それだけではなく、安全面から考えても動きやすい平服である必要があります。

今は喪服にもいろいろなタイプのものがありますが、やはり喪服というのは着慣れないものですし、動きにくさを感じるかと思います。

万が一、大きな波でバランスを崩して海に落ちてしまった場合、着慣れていない上に動きにくい喪服では海の中で思うように体を動かすことができません。

波で船内が濡れてしまうことも考えて、足元も滑りにくく動きやすいスニーカーであることが望ましいです。

 

・副葬品は自然に還るものにする

 

海洋散骨の場合、先でも触れましたように遺骨は粉骨化されています。

そのため、形として残ることはありませんし、骨の主成分がリン酸カルシウムとタンパク質であることを考えても環境汚染などの原因にはなりません。

ただ、副葬品についてはしっかりと考えなければいけません。

やはり環境に配慮して、自然に還るものを副葬品として選ぶ必要があります。

故人様が大切にしていたものだからとアクセサリーをそのまま投げ入れるといったことをしてしまうと、やはりそれが環境の悪化につながってしまいますし、生き物への悪影響も出てしまうでしょう。

海洋散骨の際の副葬品として一般的なものは、やはりお酒やお花です。

お酒はお清めの意味もある日本酒を選ぶ方もいますし、故人様がビール好きだったからということでビールをまく方もいます。

お花については花束をそのまま海に投げ入れるイメージがあるかもしれませんが、包装に使われているものがマイクロプラスチックなどになってしまう可能性もあります。

環境への優しさを追求していくと、茎や葉もとってしまって花びらだけという形がいいのかもしれません。

 

・事前にしっかりと説明をして親族からの理解を得る

 

これはマナーというよりも注意点なのですが、海洋散骨をおこなう場合には事前にしっかりと海洋散骨についての説明をして親族からの理解が得られるようにしておきましょう。

まだまだ特殊な供養の仕方というイメージが強く、海への散骨に抵抗感を持ってしまう方は少なくありません。

供養の仕方で後々トラブルにならないように、事前にしっかりと説明をして、納得の上で海洋散骨ができるようにしていきましょう。


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