REPORT
有名人の方々からも選ばれている海洋散骨
これから当たり前の選択肢になってくるであろう海洋散骨なのですが、実は多くの有名人の方が海洋散骨を選んでいます。
つい最近では石原慎太郎さんのことがニュースになっていましたが、そのもっと前から海洋散骨という形を選んでいる方がいるのです。
ここでは改めて、海洋散骨を選ばれた有名人の方々についてお話していきたいと思います。
・石原慎太郎さん
おそらく海洋散骨を選んだ有名人としてもっとも記憶に新しいのが石原慎太郎さんでしょう。
作家であり、元東京都知事でもあった石原慎太郎さんは海洋散骨に限らず、生前、さまざまなことで各種メディアをにぎわせていました。
「骨は必ず海に散らせ」と話していたそうで、神奈川県葉山町の名島沖で海上散骨式がおこなわれています。
・石原裕次郎さん
歌手であり、俳優でもある石原慎太郎さんは昭和の国民的大スターです。
先でご紹介した石原慎太郎さんは石原裕次郎さんのお兄様にあたります。
石原裕次郎さんが亡くなった際、石原慎太郎さんは「海を愛していた弟は、海に還してあげたい」と海洋散骨を計画しました。
ただ、当時の法解釈では認められず、一度は海洋散骨を断念しました。
その後、1991年になって法務省が「葬送のための祭祀で節度を持って行なわれる限り違法ではない」と発表し、これ以降に「他人の土地に無断で撒かない」「散骨場所周辺の住民感情に配慮」などを遵守するということで海洋散骨がおこなわれるようになったと言われています。
石原裕次郎さんの遺骨の一部は相模湾、湘南の海へと散骨されたそうです。
・沢村貞子さん
沢村貞子さんはその生涯で350本以上の映画に出演した名脇役女優であり、エッセイストでもあります。
女優を引退した後は横須賀市に隠居し、執筆活動に励みながら毎日湘南の海を眺めて過ごしていたそうです。
沢村貞子さんは自然葬を実施する「葬送の自由をすすめる会」の顧問を務めており、生前から旦那様の骨と散骨することを望んでいました。
沢村貞子さん本人の遺志により葬儀では身内だけで納棺式をおこない、火葬の後、その遺骨は先立った旦那様の遺骨とともに相模湾に散骨されています。
・HIDEさん(元X JAPANメンバー)
X JAPANのメンバーとして知られているHIDEさんは、今でも音楽番組などでたびたび取り上げられています。
2022年7月には実の弟である松本裕士さんの著書「兄弟 追憶のhide」を原作に作られた映画「TELL ME 〜hideと見た景色〜」も公開予定となっています。
横須賀市の生まれだったHIDEさんの遺骨は四十九日法要をもって、神奈川県三浦市の三浦霊園に納骨されました。
一部の遺灰はHIDEさんが晩年に住居を構えていたロサンゼルスのサンタモニカの海に海洋散骨されています。
当時のzilchのバンドメンバーや松本裕士さんによって海洋散骨されました。
・マリア・カラスさん
マリア・カラスさんは20世紀最高のソプラノ歌手と言われています。
その生涯を描いた作品は数多くあり、オペラには詳しくないものの「マリア・カラス」という名前だけは知っているという方も多いでしょう。
遺灰はパリのペール・ラシェーズ墓地に一旦は埋葬されていたのですが、生前の希望により1979年に出身地のギリシャ沖のエーゲ海に散骨されています。
・ジャック・マイヨールさん
ジャック・マイヨールさんはフランスのフリーダイバーです。
伝説のダイバーと呼ばれており、映画「グラン・ブルー」のモデルにもなった人物です。
大の親日家としても知られており、フリーダイビングにヨーガや禅を取り入れていたそうで、千葉県館山市坂田には別荘を設けていました。
遺骨はイタリアのトスカーナ湾に散骨されています。
・他にもたくさんの有名人の方々が海洋散骨を選択している
特に有名な方、特に印象的な方をピックアップしてご紹介しましたが、海洋散骨を選択されている有名人の方々は他にもまだまだたくさんいらっしゃいます。
有名人の方々に限らず、これから海洋散骨を選択される方も増えてくるでしょう。
いろいろな選択肢がある中で海洋散骨を選ぶ理由はひとりひとり異なるでしょうが、やはり海に思い入れのある方が海洋散骨を選ぶケースや故郷の海に還りたいという思いから海洋散骨を選ぶケースも多いようです。
そして、何よりも綺麗な海への散骨というのもひとつのポイントになってくるのではないかと思います。
実際に有名人の方々が散骨された場所というのは海の綺麗なところがほとんどです。
海というのは場所によっていろいろな魅力がありますが、ご存知のように沖縄の美ら海にはとても素晴らしい景色が広がっています。
だからこそ、沖縄の美ら海での海洋散骨をご検討される方も増えているのかもしれません。