REPORT

海洋散骨の人気が高まっている4つの理由

2022.05.25 レポート

まだまだ当たり前の選択肢になっているとは言えない海洋散骨ではありますが、確実にその人気は高まっているようです。

やはり海洋散骨が今の時代に合った供養の仕方であるからなのでしょう。

そこで今回は海洋散骨の人気が高まっている4つの理由についてお話していきたいと思います。

 

・次世代に負担をかけたくないという方が増えている

 

次世代への負担を理由に、海洋散骨を選択する方も増えてきているようです。

実際に家族間で誰がお墓の管理をするかで話し合いをしたことのある方も多いのではないでしょうか?

仮に話し合いで墓守を決めたとしても、やはりその墓守に大きな負担がかかることになります。

お寺との付き合いもあるでしょうし、霊園への維持管理費の負担なども出てきます。

当然のこととして受け入れる方もいるかもしれませんが、やはり今の時代、墓守をすすんでやりたがる方はあまりいません。

ただ、こういった負担というのはお墓があるからこそ発生するものでもあります。

そのため、お墓ではなく、海洋散骨を選択することによって、先々で誰かにかかるかもしれない負担をかなり軽減させることができるのです。

そういった意味では、海洋散骨は次世代への思いやりであるとも言えるでしょう。

 

・お墓が不足している

 

海洋散骨の人気が高まっている理由としてまず挙げられるのが、お墓不足です。

もちろん、これは地域差もあるとは思うのですが、特に都心部ではお墓が不足していると言われています。

霊園によっては応募者が殺到し、抽選になるようなことも珍しくありません。

テレビのニュースなどでは都心部を上空から映すようなことも多いですが、あの建物の多さを考えれば場所が限られてしまうというのも納得です。

「いやいや、郊外ならいくらでも土地はあるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実は自治体によってはそもそもの行政が新しい霊園の許認可に慎重な姿勢をとるようになっているというケースもあるのです。

これは過去の悪質業者による売り逃げなどが影響しているのですが、それにプラスして今では用地不足などの問題も発生しています。

そういった中で新しく霊園を作っていくのではなく、既存の霊園を有効活用するという方針をとっている自治体も少なくありません。

少子高齢化が進み、それが一向に改善しないままの状態であることを考えるとお墓不足というのは誰もが直面し得る問題と言えるでしょう。

ただ、お墓という形にこだわらなければ、こういったお墓不足の問題からも解放されることになります。

お墓に入るのが難しいなら別の形で……と海洋散骨を選択する方もいます。

 

・お墓の管理が難しくなっている

 

また、海洋散骨の人気が高まっている理由としてはお墓の管理の難しさも挙げられます。

お墓が家のすぐ近くにあり、その家に一生住み続けるということであれば管理はそう難しくないでしょうが、今の時代はそういったケースがかなり少なくなっています。

お墓までの距離が遠いという方も多いでしょうし、仕事の関係で同じ場所に留まることができないという方もいるでしょう。

仮に、お墓の管理のできる環境がそろっていたとしても、墓守の高齢化という問題も出てきます。

高齢者の方が真夏にひとりでお墓参りをしたときに熱中症で倒れてしまうといったことも十分に起こり得ます。

現時点でお墓の管理が難しいという方、今は問題がなくとも先々でお墓の管理が難しくなるという方にとって、海洋散骨は安心できる供養の仕方でもあるのです。

 

 

 

・費用面を負担に感じる方が多くなっている

 

海洋散骨はお墓を建てる場合の10分の1ほどの費用で済むと言われています。

そのため、お墓を建てる際の費用面を負担から海洋散骨を選択する方も多くなっています。

ご存知のように今の日本では給与水準が上がっていないのに、ものの値段だけが上がっているような状態が続いています。

その中で格差もどんどん広がっています。

お墓を建てるのには百万円単位の費用が発生するのですから、費用面を負担に感じる方が多くなってしまうのも当然と言えるでしょう。

こういった費用面などの現実的な部分でも、海洋散骨は時代に合っているのです。

 

・これから海洋散骨は当たり前の選択肢になるはず

 

まだ当たり前にはなっていない海洋散骨だからこそ、あえて海洋散骨を選択するということに抵抗感を抱いているという方もいるかもしれません。

ただ、海洋散骨はまさに今の時代に合った供養の仕方と言えるでしょう。

今はまだ当たり前ではなくとも、これから先で海洋散骨は当たり前の選択肢になってくるはずです。

供養について、海洋散骨について、後悔のない選択をするためにもじっくりと考え、ときにはしっかりと話し合いをして答えを出していきましょう。


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