REPORT
散骨時の献花
献花とは故人にお別れを告げるために捧げる花のこと、もしくはその行為を指します。
故人に対してお花を添えることでお別れをする、弔いの意を込めた大切な供養の工程の一つです。
海洋散骨では海にご遺骨を撒いてから献花・献酒しますが献花のお花の選び方やマナーについて考えてみましょう。
散骨時の献花の種類は明確に定められている訳ではありません。仏教式の葬儀では、主流だった菊から今は多種多様な花が使われるようになりましたが、バラなどは棘があるという理由で避けられる傾向があります。散骨の献花では、茎部分を除き花びらを使用するので、棘があることの理由で避けられることはありません。バラは彩りが豊かで種類も多く見映えもするので、散骨では多く使われています。
基本的には献花をする人・故人が好きな花を選ぶ場合が多いです。
思い出が詰まった花や故人が生前育てていた花などがあればそのような花を選ぶと良いでしょう。
または花には花言葉がありますので故人に向けて贈りたい言葉の花を選ぶのもいいでしょう。
例えばデルフィニウムというはギリシャ語の「delphis(イルカ)」が語源となったお花があります。
ツボミの形がイルカのように見えることにちなんでつけられ、イルカのように海を自由に泳いでほしいという遺族の願いがこめられ海洋散骨ではよく選ばれています。
また海面と同系色のお花よりは青い海に映える白や黄色やピンクの色のお花がよく映えその光景が胸に残るでしょう。
では献花時のマナーですが自然環境への配慮として以下の2点について気をつけて行う必要があります。
業者を通して散骨する場合は業者の指示に従い献花も行って頂ければ問題ありません。
・海洋を汚染しないよう自然に還らないラッピング等は外す。
・大量の花も汚染の原因になり、海岸に流れ着いた場合トラブルになる可能性があるがある為量は常識の範囲内にする。
マナーを守り海への献花の美しい光景が胸に残るような一日にして頂きたいと思います。