REPORT
海洋散骨は違法ではないのか?
自然が好きだったり、海にゆかりがある故人様の要望に答えてご遺骨を海洋に撒く海洋散骨ですが、近年、海洋散骨に興味を持たれる方が増えています。
実際、海洋散骨の総合情報サイト「やさしい海洋散骨」の調査によると、約9割が5年前よりも相談件数が増加したと回答しています。(参照https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000053069.html)
大きな注目を浴びる海洋散骨ですが、気になる点もあります。
それが今回の違法性についてです。
海洋散骨を選ばれる方
まずは、海洋散骨が注目されている理由やおすすめする方についてご紹介します。
1つ目は、やはり故人が生前海などの自然が大好きだった場合です。死後に本人が好きだった場所に還られるというのはこれ以上ない選択です。
本人が生前に希望する場合もあります。
そして2つ目は、自然に還られるということで、「お墓に閉じこもるのは嫌」と考える方もおり海に還してあげることで自然の一部になられます。
3つ目は、経済的な側面です。
「お金か…」と思うかもしれませんが決して暗い話ではなく、お墓にすることで購入費用や維持費などかなりの費用がかかります。
また子どもが少ないなどの理由で適切にメンテナンスができないということも珍しくなく、故人のことを思うとそれで幸せでしょうか。
それなら本人が希望する海に還してあげる方がいいかもしれません。
海洋散骨の違法性は?
海洋散骨に興味を持たれる方が気になるのがその違法性。
結論、海洋散骨は違法ではありません。
海に遺骨を捨てているように見える海洋散骨なので、死体遺棄になるのでは?という声もありますが、
これに関しては法務省が非公式のコメントとして「葬送のための祭祀として、節度を持って行われる限り、遺棄罪には当たらない」と発表しています。
ただ、過去に散骨を行なった人とトラブルになったり、その場所が観光地だったり地域によっては条例を制定しており散骨できない場所もあるので注意が必要です。
また海洋散骨業者を選ぶ際には、「適正な運営をしているか」「納得のいくところまで説明をしてもらえるか」などもしっかり確認しなければいけません。
大切な故人の散骨なので信頼できる業者を選びたいものです。
まとめ
今日は、海洋散骨は違法なのかという内容でした。
海洋散骨自体は合法で、しっかりマナーや節度を守れば問題ありません。海洋散骨のマナーについては「海洋散骨を行う際のマナー4つ」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。(内部リンク)
近隣の人や街とトラブルになれば、せっかくの海への散骨も本人にとっても喜ばしいことではありません。