REPORT

海外での散骨事情

2023.11.20 レポート,散骨

国内では散骨での供養が増えてきていますが海外では散骨はおこなわれているのでしょうか。

海外、欧米諸国ではまだまだ土葬が多く残っていますが火葬が増え始め、それに伴い散骨も増えていています。
日本の火葬ではお骨拾いの週間がある為燃焼温度を低く設定しご遺骨の形が残るようにしていまうが 海外ではお骨拾いをする習慣がない為高温で火葬を行い灰状にし容易に散骨が可能です。日本では散骨する場合火葬したご遺骨を機械でパウダー状にする必要があります。
なぜなら、日本の火葬ではお骨拾いのために敢えて燃焼温度を低く設定し、ご遺骨の形が残るようにしていますが、これに対して海外でも増えてきた散骨ですが日本と同様に国としての法律が付いて行かず、州や自治体でのルールやマナーに散骨を任せているのが現状です。国ごとの散骨事情をみてみましょう。

<<アメリカ/ハワイでの散骨>>
アメリカでは、法律で散骨を規制するものはありませんが、州が定める法令等で散骨についての指針を示しています。多くの州は常識の範囲内での散骨を許可しているのが現状のようです。観光地として有名なハワイでの散骨の場合、特別な許可証などの申請は不要ですが、散骨は海岸線より3マイル(4.82km)以上沖合に出る必要がありますので一般的には業者を利用して散骨する必要があります。

<<オーストラリアでの散骨>>
オーストラリアでは、国としての散骨を規制する法律は存在しませんが、一部の自治体で散骨の条例や散骨をするにあたっての規制が作られてきました。東海岸のゴールドコーストでは、かって海の仕事に従事した人や、先住民の人々は火葬しなくても海に散骨することができます。また、人気の観光地「グレートバリアリーフ」でも沖での散骨が可能です。
しかしオーストラリアは入国審査が厳しい国といわれていますので事前に遺骨を持参して入国する場合に必要な書類の準備をしておきましょう。なお、メルボルンでは散骨自体を全面的に禁止しています。

<<スイスでの散骨>>
スイスでは故人の私有地に勝手に散骨しない限り特に散骨の制限はありません。
またスイスは樹木葬と散骨の先進国です。スイスの樹木葬は墓地に樹木を植えるのではなく、自然の木の根元へ散骨するという方法が多くお墓や墓標などは禁止されています。

<<タイでの散骨>>
タイでは特に散骨に関する制限はありません。
タイの葬送は、死者を極楽へ送るための儀式がメインとなり、遺骨やお墓については日本人のようにほとんど執着がないようです。遺灰を畑に散骨する人もいれば、川や海、田んぼに散骨する人もおりお墓や墓標なども残すこともないそうです。

このように遺骨に関して日本とは考え方が違う国もありますが世界的にも特に散骨に関して厳しく法律で規制されている国もないようです。海外での散骨も検討されている場合はよくその国や地域の規制や飛行機でご遺骨を持参する際に必要な書類やルールなどを理解し準備する必要があります。


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